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実際のゲーム風景(リプレイ)の変更点

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!!ソードワールドRPG(完全版)リプレイ 桃色日記 
!【まえがき…GMの独り言…】
皆様、初めまして。今回、このリプレイを執筆させて頂いた、GMです。今回のリプレイは、私が所属している“山桜会”のセッションの雰囲気を、第三者である、皆様方に、御紹介させて頂く事を主眼において、執筆されました。よって、このリプレイでは、第一に、“ライブ感”を、第二に、“読み易さ”を、優先順位と考えて、作成されました。多少、読みにくいかもしれません。その点は、是非、ご了承下さい。また、このセッションは、大体6時間の時間をかけて、行われたものを、文章に起こし、編集したものです。多少、分量が多いかもしれませんが、30分もあれば読める量ですので、是非、気を楽にしてお読み下さい。

!【プレイヤーキャラクター紹介】
""'''男気溢れる'''ヴォクシー(人間、男、18歳、旅人出身)
"" 器用度10(+1) 敏捷度15(+2) 知力15(+2) 筋力17(+2)
"" 生命力16(+2) 精神力14(+2)
"" 所有技能 ファイター3、バード1
"" 武器:シャムシール(必要筋力 17)    攻撃力4 打撃力22 追加ダメージ5
"" 楯:なし                回避力5
"" 鎧:スケイルアーマー(必要筋力 17)   防御力17 ダメージ減少3
"" 呪歌:レクイエム           魔力3

""'''エキスパンダー使い'''ジャン(人間、男、20歳、司祭出身)
"" 器用度13(+2) 敏捷度15(+2) 知力12(+2) 筋力13(+2)
"" 生命力13(+2) 精神力10(+1)
"" 所有技能 プリースト2(チャ・ザ) ファイター2
"" 武器:ロングスピア(必要筋力 13)    攻撃力4 打撃力18 追加ダメージ4
"" 楯:なし                回避力4
"" 鎧:ハードレザーアーマー(必要筋力 13) 防御力13 ダメージ減少22 魔法:神聖魔法(チャ・ザ)2レベル    魔力4

""'''ちょっぴり邪悪な'''レイブン(人間、男、41歳、旅人出身)
"" 器用度 9(+1) 敏捷度10(+1) 知力15(+2) 筋力19(+3)
"" 生命力16(+2) 精神力14(+2)
"" 所有技能 バード1、ソーサラー1、セージ1
"" 武器:メイジスタッフ(必要筋力 10)   攻撃力1 打撃力15 追加ダメージ0
"" 楯:なし                回避力0
"" 鎧:クロースアーマー(必要筋力 3)   防御力3 ダメージ減少1
"" 魔法:古代語魔法1レベル        魔力3
"" 呪歌:キュアリオスティ        魔力3

""'''おもちゃの'''アッチャ(グラスランナー、男、35歳)
"" 器用度18(+3) 敏捷度21(+3) 知力16(+2) 筋力4(+0)
"" 生命力19(+3) 精神力31(+5)
"" 所有技能 レンジャー1、シーフ3、バード1
"" 武器:ショートボウ(必要筋力 2)    攻撃力6 打撃力7 追加ダメージ3
""    ダガー(必要筋力 2)       攻撃力6 打撃力2 追加ダメージ3
"" 楯:なし                回避力6
"" 鎧:クロースアーマー(必要筋力 2)   防御力2 ダメージ減少3
"" 呪歌:シング             魔力6

""'''ワイルドスマイル'''マル(人間、女、20歳、傭兵出身)
"" 器用度16(+2) 敏捷度17(+2) 知力14(+2) 筋力8(+1)
"" 生命力15(+2) 精神力18(+3)
"" 所有技能 ファイター1、シャーマン2、セージ1
"" 武器:ライトメイス(必要筋力 8)    攻撃力4 打撃力13 追加ダメージ2
"" 楯:なし               回避力3
"" 鎧:ハードレザーアーマー(必要筋力 8) 防御力8 ダメージ減少2
"" 魔法:精霊魔法2レベル         魔力4

!【第一章 導入〜護衛依頼】
GM:さて、そろそろですね、ソードワールドのセッションを開始したいと思います。
一同:はーい。
GM:皆さんは、コリア湾に面した、ベルダインという都市にいます。かなり温暖な気候で、雪が降るのは、数日に過ぎませんし、それも積もることはありません。農業と牧畜が主な産業ですが、むしろ、商業と芸術で有名な国です。そういう、活気溢れる都市です。

冒険の舞台
※クリックすると拡大します
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プレイヤーB(♂):ふーん。
GM:このベルダインは、別名“親子都市”と呼ばれておりまして、新市街地と旧市街地に分かれています。で、今からだいたい30年位前に、地震が起こりまして、津波によって、旧市街地はかなりの被害を受けました。で、当時のベルダインの王様は、海岸から、かなり離れた場所に新市街地を建てました。一方、旧市街地も、港がある為、ベルダイン王国の玄関として、栄えております。支配者階級は、新市街地に住んでます。
プレイヤーB:ほう。
GM:で、プレイヤーの皆さんは、旧市街地に住んでます。旧市街地にいる理由として、様々なものがあると思いますが、その1つとして、生活費の問題があります。新市街地ですと、1週間でだいたい400ガメル掛かりますが、旧市街地ですと、その約半分、1日だいたい30ガメル程度(一週間で210ガメル)で済みます。こんな感じなので、皆さんは、お金が無いぞっていう、うらぶれた感じを、各自出してください。
プレイヤーE(♀):フッ(笑)。
GM:で、皆さんは、パーティーを組んで、一回冒険したという設定です。
プレイヤーD(♂):ふんふん。
GM:では、プレイヤーAさんから、自己紹介をお願いします。
プレイヤーA(♀):エー、名前をヴォクシーと言います。人間の男です。ファイター3、バード1です。…特に設定は、決めて無いです。出身は、旅人です。以上。
プレイヤーB:名前は、ジャン・マクストロフ。ファイター2、プリースト2…チャ・ザです。ロングスピアにハードレザーを着てます。そんな感じですね。
プレイヤーC(♂):商売上手なの?
ジャン:商売上手ですね。あと、運試しも好きです。
プレイヤーC:魔法使いのレイブンです。多分最年長。人間ばっかりだからな、このパーティー。
ジャン:おじさんなんですか?
レイブン:ぬ!? …ちょっと年のいったナイスミドルだ。
ヴォクシー:地震があった時も、ここに居たんですか?
レイブン:いや、諸国を放浪してまして、ベルダインにやってきたのは、ごく最近です。
プレイヤーD:えー、35歳のグラスランナー、アッチャ・オッチャ・リッチャです(笑)。
GM:まぁ…、なめてるよねぇ(笑)。
アッチャ:“パラサ・ピルペ・パン”には、負けてない自信があるのですが。シーフ、レンジャー、バードです。落ち着きがある、グラスランナーになりたいなーと思っています。
GM:何で落ち着きがあるグラスランナーになりたいの?
レイブン:寿命が近いから。
アッチャ:グラスランナーの寿命って、何年位なの?
レイブン:36歳位。
アッチャ:来年じゃん!
全員:(笑)
プレイヤーE:えーと、名前はマルです。人間の女性で、20歳です。ファイターが1、シャーマンが2、セージが1です。ファイターで、やっていきたかったんですけど、落ちこぼれて、しょうがなくシャーマンに…。
ジャン:落ちこぼれたんですか(笑)。
マル:仕方なく…。装備は、ライトメイスとハードレザーアーマーです。
GM:…というような面々でね、それぞれお互いの傷を舐め合いながら、冒険を潜り抜けたわけです。
ジャン:はい。
GM:で、みなさんはベルダインの旧市街地にある“桃色スターライト亭”にいます。
アッチャ:なんか、あなたらしいネーミングだなぁ。
GM:この酒場は、店主と女将さんとその娘さんとその婿で切り盛りしている店です。スラムの酒場ですが、店内は綺麗ですね。みなさんは、この桃色スターライト亭を溜まり場にしている、心に夢や希望を宿している、発展途上のプー(冒険者)ということです。今、夕方です。
ジャン:…酒場の照明は、ピンクなんですか?
GM:そんなことは無いです。
レイブン:壁紙がピンクなんだ。
アッチャ:出てくる飲み物が、全部ピンク色なんだ。
マル:素敵。
レイブン:桃色スターライトというからには、ミラーボールが回っているんだろう。
ジャン:うんうん。
レイブン:変わった酒場じゃのう。
GM:そんなイメージが、君達のハートをゲットしたのでしょう。
アッチャ:じゃあ、とりあえず、リュートでも弾きます。
GM:では、バード技能でチェックをお願いします。
アッチャ:お金を投げてくれそうなお客さんは、居るのかな?
GM:いるいる。夕方の飯時で、仕事を終えた漁師さん達が大量にいます。1時間以上の演奏で、ルール通り([バード技能×バード技能×2D]ガメル)稼げるよ。
アッチャ:では、いきます。
マル:がんばれー。
アッチャ:えい!(コロコロっ)…出目が『6』だから…6ガメル!今晩の飯代位には、なるだろう。
レイブン:みんなそろそろ、懐が寒いころじゃろう。何か仕事を探さなければ、いかんのう。
ジャン:そうですねぇ。店の店員さんで、誰が居ます?
GM:えーと、娘さんですね。厨房に、店主と女将と婿がいる。
アッチャ:仕事を探さんと…。
レイブン:もっとアグレッシブに考えないといかん。仕事は探すものではなく、作る物じゃ。
アッチャ:作るのか!
レイブン:例えばこう…、(アッチャを横目で見ながら)悪辣なグラスランナーが居てだなぁ(笑)、道行く通行人を襲っているそいつを退治して、ガッポガッポと金を稼ぐとか。
アッチャ:その凶悪なグラスランナーはどこに居るのだ(笑)!
レイブン:ま、どっかに居るだろう(笑)。
ジャン:じゃあ、お姉さんに話しかけましょう。「エールを一杯下さい」と言います。
GM/店員:「はい、毎度」エールをドン!っと置きます。
ジャン:そんなに、ぶっきらぼうなんですか?
GM:うん。仕事が忙しいから。
ジャン:最近儲かっていますか?
GM/店員:「まぁ、ぼちぼちね!」
ジャン:こっちは見ての通り…。
GM/店員:「あ、今忙しいから!」
ジャン:あぁ、行ってしまったよ(笑)。
GM:いつものことだろう。忙しいんだよ。
アッチャ:壁に依頼とか、あります?
GM:壁に? いいや、メニューとかしか無いですね。
アッチャ:WANTEDとかいって、悪の魔法使いの顔とか、張ってあったりしないの?
GM:そういう趣味は無いようです。
一同:…
GM:そんなこんなで、一夜が明けます。
アッチャ:早っ!
レイブン:終わりかよ。
GM:翌朝です。
ジャン:《ラック》を唱えます。
GM:どうぞ。
ジャン:成功。
GM:では、一泊したので、30ガメル減らしといて下さーい。
ジャン:はい?
GM:…何か?
ジャン:い…今、13ガメルしか無い!
GM:あんた…そんなに、ニヤニヤしてて、良いんですか?
ジャン:じゃあ、チャザの力で何とか出来ませんか?
GM:では、チャザ神殿に泊まったということで、10ガメルで良いです。
ジャン:…泊まって来ました。
GM:はい。
ジャン:現金3ガメルか…。というと、大体300円位…。吉牛しか食べられんな。
GM:プリーストレベルが2あるので、《トランスファーメンタルパワー》が使えるから、治療で疲れた高司祭様を癒してあげて、お金を貰うとか…。
ジャン:…精神点とか売って、生活する訳ですか。
GM:そうそう、それが20ガメル位。
ジャン:血を売って生きるのと、似てるよね(笑)。
GM:ちょっとね(笑)。
アッチャ:お仕事を探しに行かんと…。
GM:では、起きて酒場へ行く…と。で、ジャンさんも、酒場で飲んだくれようと…。っていうか、マジでどうする? みたいな? とか考えながら、町を歩いて行く。すると、ラーダ分神殿を通り過ぎようとしたその時、神殿の入り口に『護衛求む』という張り紙に気付きます。
ジャン:(腕を大きく広げて)「おおっ!」と言って、飛びつきます。
アッチャ:これ(腕を大きく広げる仕草)は何?
レイブン:エキスパンダーだろ?
全員:(笑)
GM:じゃあ、常備しているのね?すげぇー親父だなぁ。
ジャン:その張り紙を良く見ます!
GM:はい。『護衛求む。詳しくは、ラーダ分神殿まで。』とあります。
ジャン:じゃあ、入り口に飛び込む!ゴンゴンゴンゴンっ!(と言ってノックする。)
GM/受付:「はい。何でしょう?」
ジャン:この張り紙を見たんですが!
GM/受付:「あぁ、そうですか。護衛の仕事をご希望で?」
ジャン:どういう仕事なんですか?
GM/受付:「えっと、この仕事をお引き受けなさりますか?」
ジャン:いや。まだ、仲間に聞かないと解らないのですが。
GM/受付:「そうですか。では、そのお仲間さんと、ご一緒にいらして下さい」
ジャン:解りました。では、出直しますので。私の名前は、ジャン! と申します。
GM/受付:「承知いたしました。ジャン様ですね」
ジャン:では、ダッシュで酒場へ行きます。
GM:では、酒場です。他の皆さんは、すでに来ています。
ジャン:みんな!かくかくしかじか。だから、仕事がありそうだ!
マル:やった!
一同:パチパチ(拍手)。
レイブン:護衛といっても、どの様な護衛か解らんが、とりあえず、話を聞いてみよう。
ジャン:みんなで来てくれと言っていたので、行きましょうよ。
レイブン:では、とりあえず、荷物を担いで行くことにしようかの。でも、テントとか全部持っていくと、馬鹿みたいだから、杖だけ持って行こうかの(笑)。
GM:では、皆さんで、常識的な格好で、打ち合わせに望むということですね?
一同:良し! 行こー!
GM:はい。では、ラーダ分神殿に到着。
ジャン:どーもー。先ほどの、ジャンですが…。
GM/受付:「はい。こんにちは。話の方は、責任者に通しておきましたので、お入り下さい。」と言って、応接間へ通されます。そして2〜3分待たされます。そして、一人の女性と、お爺さんが来ます。
レイブン:お爺さん、可愛い(笑)?
GM:お爺さん、可愛い(笑)。ベリーキュートって感じ。
GM/お爺さん:「君達が、護衛をやって下さる方達ですかな?」
ヴォクシー:はい。
レイブン:とりあえず、護衛を募集しておられるという話を、伺いましたので。どの様な仕事なのかを、お伺いしようと思いまして。
GM/お爺さん:「うむ。私は、ヒポポと申す。このラーダ分神殿の高司祭だ」
マル:かわいいー。カバだー。
レイブン:司祭長では無いわけね?
GM/ヒポポ:「はい。で、隣にいるのが、ララァ・シンという高司祭なんじゃが、このララァをタラントにあるラーダ神殿に連れて行って欲しい{冒険の舞台図参照}」
レイブン:ララァは賢いなぁ。
アッチャ:タラント?
レイブン:タラントへの道であれは、それなりの街道があり、冒険者を必要とするほどのことでは無いと思いますが?
GM/ヒポポ:「本来ですと、クロスノー山脈を迂回するのですが、今回は、地図に載っていない『歌声の街道』を使って行って欲しい」
アッチャ:そこへ行くと歌が聞こえるんだな。
レイブン:『ラー、ラー』というやつだな(笑)。
GM:セージ技能チェック! 知名度13。
一同:(コロコロっ)…。
GM:では、全員知らない。『ラー、ラー』て感じだなってことで(笑)。
GM/ヒポポ:「大体行程は、1週間程度です」
アッチャ:1週間も飲まず食わずでは、お腹が減るのだぁ。
GM:確かに、1週間飲まず食わずでは、お腹が減りますね。っていうか、それどころでは無いですよね。
レイブン:クロスノー山脈の山道を突っ切っていくことは、そんなに危険な訳? 山賊とか、モンスターとか出るの?
GM:ちょっと待ってね。えーっと(と言って、関連資料を探すが見つからない)。要するに、クロスノー山脈には、モンスターが大量に居るんです。ゴブリンとか。
ジャン:じゃあ、ララァさんをモンスターから護れということですな。
GM/ヒポポ:「そういうことですな」
レイブン:ちなみに、迂回路を使うと、どれ位掛かるのかな?
GM/ヒポポ:「うーん(良く知らないなぁ)。かなり。いや、今回は、迂回路を通らないで頂きたい」
ヴォクシー:(ワールドガイドを見ながら)タラントまで14日ですって。
レイブン:ララァさんお一人を、タラントまで、お送りすれば良いというわけではない、ということか。
GM/ヒポポ:「本来ならば、《テレポート》の呪文があるのじゃが、今回は、その方法は無理なのじゃ」
ヴォクシー:何で?
GM/ヒポポ:「うん? いや、それは一応…こちらの、プリーストとしての事情というものがありまして…」
レイブン:あれは、酔うからな(笑)。酔い止めでも飲んだら?
GM/ヒポポ:「酔い止めを飲んじゃうと、寝ちゃうから駄目じゃ(笑)」
アッチャ:実はテレポートは、一人ずつしか転送できないが、実はこの人は、一人じゃないんだ!
全員:‥‥‥?
全員:‥‥‥!?
GM:誰か突っ込めよ(笑)!
レイブン:いや、何を言っているのか、解らなかった(笑)。
ジャン:今のは、突っ込めません(笑)。
レイブン:ルールブックに、テレポートの注意書きが、ちゃんとある。身長130cm未満の子供と、妊娠中のご婦人は、ご遠慮下さい、と(笑)。
GM:なるほど、あと、ハエと一緒に送るな、とかね(笑)。
レイブン:それは、とんでもないことになる(笑)。まぁ、間道を行かれる事情については、これ以上、聞きますまい。モンスターも出る危険な地域ですからの。で、報酬としては、いかほど…。
GM/ヒポポ:「うむ。報酬は、前金で1000ガメル。で、タラントのラーダ神殿に到着しだい、残り1000ガメルをお支払いしよう」
ジャン:一人400ガメルか…。おぉぉぉ(感嘆)。
レイブン:片道1週間掛かってタラントまで行き、…。
GM/ヒポポ:「一週間分の食料は、当方で担当させて頂く」
一同:おぉぉぉ(どよめき声)。
レイブン:帰りは、どうするんだ?
全員:…。
GM/ヒポポ:「ん(笑)?」
ジャン:それも良いんじゃないんですか? 今度はタラントで冒険すれば(笑)。
レイブン:…わしはあの店が大好きじゃ(笑)!
全員:(爆笑)
GM/ヒポポ:「それと…皆様を疑うわけでは無いが、皆様に『ララァ高司祭を、タラントへ着くまで護衛する。』という《クエスト》の呪文を掛けさせて頂きたいのだが…」
レイブン:そっちの方が、よっぽど金が掛かるんじゃないのかぁ(笑)?
GM:ん? 金? 何言ってるの? プリーストは金持ちなんだから。
レイブン:それは、そうなんだけど…。
マル:《クエスト》って何ですか?
アッチャ:《クエスト》の呪文は、その契約に違反しようとすると、苦しむっていう呪文。
レイブン:全員に掛けたら、1万3000ガメル相当じゃないか。その割には、報酬をケチっているなぁ
GM/ヒポポ:「世の中、そういうものじゃ」
レイブン:まぁ、我々は、仕事は必ず完遂するが、その様な呪文を掛けてもらうことで、そちらの方も、安心できるというものじゃ。では、この依頼を引き受けるということで、よろしいな?
一同:意義なーし!
GM/ララァ:「では、皆さん。明朝出発しますので、宜しくお願い致します」

 

!【第二章 ララァと共に(一日目)】
GM:で、翌日になります。30ガメル減らしておいて下さいね。で、朝です。
ジャン:《ラック》掛けまーす。
GM:はい。
ジャン:成功。
GM:では、タラントのラーダ神殿へ向けて、出発します。
アッチャ:ララァさんは、歩きですか?
GM:そうです。
ジャン:ララァさんって、どんな感じの方ですか?
GM:28歳女性。褐色の肌で、グリーンの瞳で、額のホクロが魅力的。
レイブン:ララァは賢いなぁ。
GM:武装はですねぇ…。
レイブン:サイコミュか(笑)。
GM:良いねぇー。ダガーを投げて、戦います。あと、スモールシールドとソフトレザーを着ています。その他、羽ペン、インク等。
ジャン:では、ララァさんの隣を歩いて、「今日は天気が良いねぇー。天気が良いと、気分が晴れ晴れするねー。」とか言います。
GM:はぁ…。何がしたいの(笑)?
ジャン:…「何で、タラントまで、行きたいの?」と聞きます。
GM:/ララァ:「はい。…少し打ち合わせしたいことがありまして…」
ジャン:そうですか。それはそれは。私もチャ・ザの…。
GM:(無視して)そろそろ歌声の街道に入ります。で、ララァさんが、歌声の街道の名前の由来を説明してくれます。「その歌声とは、サテュロスの歌声だそうです。」知名度チェック!
一同:(コロコロっ)
GM:達成値14以上の人!
レイブン:いません。
GM:…では、誰も知りませんでした。ララァさんが、説明してくれます。
GM/ララァ:「サテュロスとは、森に住む幻獣です。上半身は、毛深い人間ですが、耳は尖り、頭から短い角が生えていて…って、上半身人間じゃないんですけど(笑)、で、下半身はヤギです。性格は温厚ですが、非常に悪戯好きです。呪歌で人を躍らせたりします」
ヴォクシー:アッチャと似たような者じゃない(笑)!
GM:そういう謎の生命体です(笑)。
ヴォクシー:ララァさんは、クロスノー山脈を通って、良くタラントまで、行かれるのですか?
GM/ララァ:「はい。一回だけ、行ったことがあります。タラントへ行くまでに、二つの集落があります。集落で病人が出まして、私が治療に赴きました」
ヴォクシー:その時には、サテュロスに悪戯されませんでした?
GM/ララァ:「えぇ。その時は、大丈夫でした」
GM:そんな話をしながら、皆さんは、旅をしております。では、遭遇チェック! 一日目の午前中は…(コロコロっ)…(ニヤリッ)。
アッチャ:喜んでるよー(笑)。
GM:林道の左手横から、ガサガサっという音と共に、巨大な人影が現れます。知名度チェック! 『10』以上の方は、いますか?
レイブン:ジャイアントサラマンダーだ! ちなみに『9』。
マル:成功です。
GM:では、マルさんは解りました。オーガです。
レイブン:いきなり、ボスレベルだなぁ。
マル:オーガって何ですか?
GM:食人鬼です。襲い掛かって来ます!
マル:怖い。
GM:では、戦闘開始!

<1ターン目の行動宣言>
・オーガはララァに突進する。
・ジャン、ヴォクシーはオーガに白兵戦。
・アッチャはオーガを短弓で攻撃。
・マルは精霊魔法《スネア》、レイブンはジャンとヴォクシーに古代語魔法《プロテクション》、ララァは神聖魔法《フォース》を掛ける。

アッチャ:いきまーす! 攻撃13! ダメージ5点!
GM:カンッ(弾く音)! 話に成らんなぁ!

マルの《スネア》も抵抗される。ジャンは、攻撃は当たったが、ダメージ判定で『1ゾロ』。ヴォクシーは、外れ。ララァは少しダメージを与える。レイブンの魔法も発動。オーガは、ジャンとヴォクシーの壁に阻まれ、突撃失敗。

<2ターン目の行動宣言>
・オーガはジャンに攻撃。
・ジャン、ヴォクシーは攻撃。
・レイブンはアッチャとヴォクシーに《エンチャントウェポン》、ララァは《フォース》を掛ける。
・アッチャは、行動順を遅らせ、《エンチャントウェポン》が掛かったら攻撃。
・マルは待機。

ジャンとヴォクシーの攻撃は外れ。レイブンの《エンチャントウェポン》は、アッチャには『1ゾロ』。ヴォクシーには、発動。オーガはジャンに7点ダメージ。アッチャはレイブンからの《エンチャントウェポン》を待ち続け、待機。ララァは、GMに、存在を忘れられる。スミマセン。

こんな感じで、戦闘は続きましたが、5ターン目に、アッチャが4連続クリティカルヒットをオーガに与え、オーガを倒しました。
アッチャ:ヤッタね!
GM:生死判定は、成功していますが、どうしますか?
マル:殺しちゃえ!
GM:はい(笑)。
アッチャ:俺って強いよなー。何か勘違いしちゃいそうだなぁー。
レイブン:うむうむ、わしの《エンチャント》が効いたのだなぁ。
アッチャ:掛かってないんですけど…(笑)。

GM:では、旅を続けます。午後の遭遇チェックは…(コロコロっ)、起こりません。
ヴォクシー:鳴き声とかは、聞こえるの?
GM:聞こえますね。
ヴォクシー:歌声とかは?
GM:歌声とかは、聞こえませんね。そんなこんなで、日が暮れました。野営しますね?
レイブン:うむ。
GM:では、お楽しみの、見張りローテーションを決定して下さい。
アッチャ:ララァさんは、前衛になれる人なの?
GM:いいえ、なれない人です。筋力『7』。
アッチャ:俺より高いな…。でも、オーガに止め刺したのは、俺だからなっ!
レイブン:うむ。わしの《エンチャント》のお陰だな(笑)。
アッチャ:掛かって無かったんですけど(笑)! 
レイブン:なに!? あれは、馬鹿には見えぬ魔法なんじゃ(笑)!
ジャン:組はどうしますか?

>>>打ち合わせ中>>>

レイブン:決まった。一直目は、わしとマルじゃの。二直目がアッチャとヴォクシー。三直目がジャンとララァじゃ。
GM:了解。では一直目ぇー(コロコロっ)…何も起こりまへん。二直目ぇー(コロコロっ)…何も起こりまへん。三直目ぇー(コロコロっ)…!? 起こりました。レンジャー技能+知力でチェック!
ジャン:レンジャー持ってません。平目だ…。『4』!
GM:ララァも『4』だ。気付きません。不意打ち攻撃を受けます。1ターンのみ、回避に-2のペナルティーで、耐えて下さい。暗闇から、巨大なサルが、ヌゥっと現れました。
ジャン:《ラック》は効いてるんですかねぇ?
GM:掛けてから24時間以内だから…効いてるんじゃない?
ジャン:じゃあ、大丈夫だヌゥーん!
GM:知名度チェックをお願いします。
ジャン:『5』です。
GM:…えー、では、ララァさんが成功しました。“ミュータントビッグエイプ”です。
レイブン:まぁた、訳の解らんモンが出てきたなぁ(笑)。
GM:モンスターレベル『5』です。
アッチャ:またかい!
GM:(ルールブックのモンスターデータを見ながら)…こいつは…、オーガよりも強いですね…(笑)。オーガ以上の打撃を2回繰り出せる様なので…凄いなって…、今、思っちゃってます。ちょっぴり後悔しています(笑)。
マル:大変…。
GM:えーと…(コロっ)、ジャンへ攻撃します。
ジャン:はい。
GM:2回攻撃、目標値13、13。
ジャン:一回目…回避失敗。2回目…《ラック》を使います!
GM:ダメージが13点。
ジャン:(コロコロっ)…7発来ました。
GM:生命力は、幾つでしたっけ?
ジャン:13点です。
GM:…。いい数字だねぇ(笑)。
アッチャ:いい数字だなぁ(笑)。
ジャン:微妙だよね…(笑)。
GM:では、次のターンです。皆さん、1ゾロ以外は、起きます。
アッチャ:(コロコロっ)わははははっ! (1ゾロ)
マル:…(コロコロっ)私もです(笑)。
レイブン:危機的状態じゃ(笑)。
GM:よほど疲れていたんだなぁ。では、改めて、戦闘開始!

<1ターン目の行動宣言>
・ミュータントビッグエイプは、ジャンにパンチで2回攻撃。
・ジャンは防御専念。
・ヴォクシーはミュータントビッグエイプに攻撃。
・レイブンはジャンとヴォクシーに《プロテクション》、ララァは《キュアーウーンズ》をジャンに唱える。
・アッチャとマルは熟睡。

ヴォクシーは、先頭打者クリティカルヒット。ミュータントビッグエイプに10点のダメージを与えた。ミュータントビッグエイプはジャンに攻撃。1回ヒットで、ジャンは生命力−3。

GM:誰だ! このシナリオ作ったの! 何ちゅーバランスの悪さだ!
アッチャ:あんただ…。
ジャン:目標値『10』か…。
レイブン:あーあ、死んだ。
ジャン:サイコロ2個で『6』以上、…(1個目、コロっ)…2! あと一回、4以上出せば!
GM:もう駄目だー!
ジャン:何で駄目だって言うんだよぉ! あと一個残ってるじゃんよぉ!
GM:だって、もう駄目ジャン!
マル:がんばれー!
レイブン:死んだも同然と見た。
ジャン:何で、そういうこと言うんだよぉー! ていっ! …(コロっ)6! イエーイ!
全員:やったー!!(拍手)
GM:良くやった! 本当、良くやったよ!
アッチャ:流石は、エンターティナーだよね!
GM:同時にララァさんの呪文で10点回復します。

…そんなこんなで、次のターンへ突入。アッチャとマルが戦闘に参加。

<2ターン目の行動宣言>
・ミュータントビッグエイプはララァさんへパンチで2回攻撃。
・ヴォクシーは[強打]攻撃。
・ジャンは、3メートル下がって、自分に《キュアーウーンズ》、マルは精霊魔法《ホールド》、レイブンはアッチャとヴォクシーに《エンチャントウェポン》を掛ける。
・アッチャは攻撃。
・ララァは防御専念。

マルの《ホールド》がミュータントビッグエイプに掛かり、ミュータントビッグエイプは攻撃と回避に-2のペナルティが課せられた。ヴォクシーは『1ゾロ』。ジャンは全快。ミュータントビッグエイプがララァに3点ダメージを与えた。レイブンの《エンチャントウェポン》は発動。アッチャの攻撃はクリティカルヒットし、2点のダメージを与えた。

こんな感じで戦闘は続いた(次のターンでララァがミュータントビッグエイプの攻撃により気絶。PC達を大いに慌てさせた)が、4ターン目で、マルの精霊魔法《ウィルオーウィスプ》がクリティカルヒットし、ミュータントビッグエイプは気絶した。

レイブン:とりあえず、この大猿に止めを刺してから、休憩しよう。
GM:誰かララァさんを回復してよ。
ジャン:ゴホンっ! では、私が…。
レイブン:レンジャーって居なかったっけ?
アッチャ:レンジャーいまーす! 応急処置しまーす! オッケーでーす!
ジャン:《キュアー》いっきまーす!
レイブン:実は、自力で回復してもらった方が、節約になるんだよな。
GM:まったくだね。
ジャン:…それじゃーさぁー! 絵にならないじゃないかよー(笑)!
マル:かわいそう。
GM:ララァさんは自分で回復しました(笑)。
ジャン:あーあ…。
GM:では、みなさん、6時間ほど休憩するということで。
レイブン:うむ、とりあえず、俺の精神点が、ほぼスッカラカンだからな。
GM:ジャンが《トランスファー》してあげたら? 要らないでしょ、アンタ。
ジャン:そんなこと、言われたくないねぇー。…では、5点渡します(笑)。
レイブン:しっかし、異様にレベルの高い敵が出てきたなぁー(笑)。
GM:いやー、ソードワールドって、怖い(笑)!
アッチャ:あんたが怖いよ(笑)!

 

!【第三章 ララァと共に(二日目)】
ジャン:いやー、昨晩は、大変だったねぇ。
GM:一応、ララァさんの脳裏には、君が、“ララァを置いて逃げた”と映っています。
ジャン:えぇー、何でぇー?
GM:聞かないと、解らないのかな(笑)?
ジャン:…。
アッチャ:「ジャンも良くがんばったよ」と言って、ジャンの肩をポンポンって叩きます(笑)。
ジャン:…あの応急処置さえ、無ければ…(笑)。
レイブン:では、荷物をロバの“サンチョペドロ”に積み込んで、出発する。
GM:サンチョペドロ!?
マル:かわいいー。
レイブン:食料が無くなった時は、いつでも言ってくれ(笑)。
マル:非常食だったのかぁー(笑)。
レイブン:何のことだか…。このロバは、非常食その2だ(笑)。ちなみにこれが、非常食その1ね(と言ってアッチャを指差す)(笑)。
全員:(笑)
アッチャ:この人嫌い…。
GM:では、二日目、日中の遭遇チェックは…(コロコロっ)起こりません。では、夜です。野営して下さい。
アッチャ:組み合わせを変えよう! レンジャー技能を持って無い人、手を挙げて!
レイブン:君以外、全員。
GM:じゃあ、アッチャが一晩中起きているっていうのはどう(笑)? 徹夜すると、脳に老廃物が溜まるけど、ララァさんの《キュアーポイズン》で直せると思う。…どうする(笑)?
アッチャ:…。
GM:では、組合わせは、昨晩と同じで良いですねー。では一直目ぇー(コロコロっ)…何も起こりまへん。二直目ぇー(コロコロっ)…何も起こりまへん。三直目ぇー(コロコロっ)…!? 起こりました(笑)。
レイブン:死んだな(笑)。
GM:出現モンスターは…と、(コロコロっ)…!? も…、もし、またミュータントビッグエイプが出て来たら、やだよねぇ(笑)。
ヴォクシー:別に構いませんよ(笑)。
GM:あの猿…強くない? 今回用意したボスキャラより、強いんだよね(笑)。
レイブン:じゃあ、ボスキャラをもっと強くすれば良い(笑)。
GM:ぬーん…。よし、モンスターを換えよう。では、見張り番の人、レンジャー技能+知力でチェック! 10以上の人!
ジャン:『6ゾロ』(笑)。
GM:では、気付きました。不意打ち無しです。では、知名度チェック! 12以上の人!
ジャン:『11』でした。
GM:では、解りません。でっかいタランチュラが出現しました。
ジャン:では、おど、お、おろ、おここっ…(狼狽)。
全員:(笑)
GM:おい、大丈夫か(笑)? 何があったんだ? 驚くのか、起こすのか、どっちなんだ(笑)?
ジャン:起こす(笑)! 手当たりしだいに起こす(笑)。
GM:よほど狼狽してるんだなぁ(笑)。みなさん、起きて良いです。で、タランチュラはみなさんに向かって、突進して来ます。…凄いな、この蜘蛛。足の長さだけで、2[m]もあるのか。…ということは、全長6[m]位か。
ジャン:巨大だ。
GM:では、戦闘開始! 

出現したモンスターは、ジャイアントタランチュラという、4レベルのモンスターです。が、マルの《ホールド》が、戦闘の初期に掛かり、わずか3ターンで殺害されてしまいました。

アッチャ:よし、煮て食うか!
ヴォクシー:えー、食うの?
GM:…ということで、夜が明けました。休憩とか、する?
レイブン:精神点が削れているからな。
GM:すると、ララァさんが、「お昼頃に、最初の集落に到着すると思います」と言います。
レイブン:すげぇー所に住んでるなぁ(笑)。よほど屈強な戦士達なんだろう(笑)。
GM:うん。ハンター5レベル位ある人達が、多いから。
ジャン:では、集落へ向けて、行こう!
マル:おー!

!【第四章 ララァと共に(三日目)】
GM:では、出発します。遭遇チェックは…(コロコロっ)起こりません。では、集落へ着きました。人口100人位です。結構、大きい猟師村ですね。ミュータントビッグエイプを狩ったりとか(笑)、色々やっている。
アッチャ:凄いなぁ。
GM:この集落の名前は、“ソヴァクエ”と言います。
レイブン:椀子そばとか、食わされるんだ。
GM:見れば解るのですが、村人が、さめざめ、と泣いています。
レイブン:では、みんなで、ウジャウジャ、と群れ集まって、近寄って行きましょう。「これこれ、どうなさった?」。
GM/村人:「おおー、旅人の方かな?」
レイブン:うむ。この街道を通って、タラントまで向っている者なのじゃが…。
GM/村人:「わざわざ、この道をのう…」
レイブン:急ぎの旅でのう。今晩一晩、宿をお借りしたかったんじゃが…。
GM:そうしますと、この村人が、ララァさんの姿に気付きます。で、「おぉ、シン高司祭様ぁ、お助け下さぁい!」と言って、縋り付いてきます。
レイブン:「忙しいから、ヤですっ」とか(笑)?
GM:その村人は、「村に、ミノタウロスが来ている」と言います。
一同:ほう。
アッチャ:良くある話だな。
GM/村人:「奴は、娘っ子を差し出せ、と言ってきたんですじゃ! 自警団が退治に行ったんじゃが、帰って来ないんじゃ。もう、仕方が無いので、娘を三人も、差し出しておるんじゃ」
レイブン:多いな(笑)。
GM/村人:「もう、わしらじゃ、どうすることもできねぇー」
GM:と、言っています。知名度チェック! 『12』以上の方、いらっしゃいますかー?
マル:はーい。
レイブン:ララァさんはどうなんだ?
GM:ララァさんも知っている。成功度±0でした。そうしますと、マルは、ミノタウロスという怪物を知っています。牛の頭をしている人間だそうです…、だから、人間じゃ無いですよね(笑)。
レイブン:あれは…、牛の頭をしている人間だと、一般的には思われているが、実は違う。
アッチャ:なるほど! 人間の体をしている牛なんだ(笑)!
レイブン:…良く知っておるな、おぬし(笑)!
GM:村人は、「お助け下さい!」と言っています。
レイブン:いつもであれば、助けてやるんじゃがのう…。
GM:ミノタウロスが「娘っ子を差し出せー」と言ったらしい。
レイブン:ミノタウロスが地方語を喋れるのかどうか、解らんが…。
GM:そうすると、村人は、ミノタウロスは、流暢な下位古代語とボディーランゲージで「娘っ子を差し出せー」と言った、と言っています(笑)。
レイブン:下位古代語を喋れる奴が居たのか! この村に(笑)。
GM/村人:「なんとなく、あれは、下位古代語っぽいなと(笑)…。あと、ボディーランゲージで(笑)」
マル:胡散臭い(笑)…。
レイブン:『結び』の『び』は置いといてぇ(笑)。
GM:そうそう。で、『目』とか言って(笑)。
アッチャ:それは、ボディーランゲージなのか(笑)?
レイブン:おぬし達の苦悩も解るが、済まぬが、わし等も急ぐ旅でのう…。
GM:そう言うと、ララァさんが「実は皆さん、何故私が、この道を使用したのかと申しますと、ラーダ神から、神託を受けたからです。ひょっとして、この事件と関係があるかも知れません」と言って来ます。
レイブン:しかし、もし、おぬしが途中で死んでしまったら、わし等も《クエスト》の呪文で、とても痛い目に合うんじゃがのう。
GM/ララァ:「《クエスト》の呪文は、あくまで、『私がタラントへ着く間、護れ』というものです。そして私は、この事件を究明したいと思います。ですが、私一人では、無理です」
レイブン:それは、そうだろう(笑)。
ジャン:まぁ、報酬次第じゃないですかね(笑)。
アッチャ:やっぱ、チャ・ザだなぁ(笑)。
GM:ちょっとララァさんは、白い目で見てます(笑)。
GM/ララァ:「もちろん、タラントへ着き次第、追加報酬を、お支払い致します」
GM:あと、村人も、「わし等の宝も出すー。少しね」と言っています。
ジャン:悪い話じゃ、無いですね。
レイブン:ミノタウロスが、どれほど強いモンスターだか知らぬが、わし等の仕事は、ララァさんをタラントまで、送り届ける間の危険を回避することじゃ。わざわざこっちから、危険な方向へ向かって行って、どうするのじゃ。わし等のやるべきことは、タラントまで行って、この村がミノタウロスに襲われていることを、然るべき所へ届け出ることではないか?
GM:そう言いますと、ララァさんは、「解りました。でも、私は、ラーダ神から神託を受けた身です。ですから、私一人で、ミノタウロス退治に行きます」と言っています。
レイブン:では、ブン殴って、ララァさんを連れて行きます(笑)。
GM:そういうことをすると、とっても難しい事が起こりますけど(笑)?
アッチャ:簀巻きにして、連れて行こう(笑)! 
GM:村人は、ジャンに、「助けてください、プリースト様ぁ!」と言って縋り付いて来ます。しかも、周りの村人が、「あぁ、ララァ様が、助けに来て下さった!」といって、ワラワラと20〜30人で取り囲みます。
ジャン:20〜30名か…。
GM:村人は、「勇者様だ、勇者様だぁ! ウラァッ!!」とか言っています(笑)。
アッチャ:脅しじゃねぇか(笑)!
ジャン:もう、これは受けるしかないでしょう(笑)。
マル:牛さんを見に行こう!
レイブン:安い冒険じゃのう…。
ジャン:まぁ、報酬も出ることですし(笑)。ララァも言ってるし、村人も…。
アッチャ:待て待て待て待て。何故呼び捨てなの?君。
GM:まったくだ!
ジャン:ララァだからだよぉ。愛しのララァ!
GM:ララァを置いて逃げたのに。
ジャン:ぐっ…。まぁ、行こうじゃありませんか!
GM:ヴォクシーは、ずーっと、この白熱したやり取りを、見てるだけですか?
ヴォクシー:そうそう。みんなで勝手に喧嘩して…。
ジャン:「君もそう思うだろう!」と言って、ヴォクシーの肩を叩く。
マル:ヴォクシーも行く仲間だよねッ。
ヴォクシー:それは…、こう…、あれですよね。ララァさんが依頼主だから…。ララァが行くって言うのなら、私も行きますよ。
レイブン:命を粗末にする奴らじゃ。じゃが、ララァさんがミノタウロスを見に行きたいと言うのであれば、いたしかたないか…。ただ、村人の中に、まだ何人か戦えそうな人がいるんでしょ?
GM:自警団は…帰って来なかった。戦えそうな人はいるけど、この村を守る最低限の人員しか、いません。
レイブン:タランチュラとかミュータントビッグエイプとか居るからな(笑)。
ヴォクシー:ミノタウロスは、近くに居るんですか?
GM:この集落から、南東に1時間ほどの所にある、『ヅッコロバッシの崖』っていう、崖があります。で、「その崖の下にある、檻の中に娘を入れろ」と、流暢な下位古代語とボディーランゲージで、言ったそうです。
アッチャ:ふざけた崖だなぁ(笑)。
ジャン:では、「囮を作るわけですかな?」と言って、マルちゃんを見ます。
レイブン:うむ。囮が必要じゃろう。
マル:囮かぁ。
レイブン:フッフッフッ。そうじゃ(笑)! 
ジャン:じゃあ、囮は、村人にお願いしましょう。
GM:オイオイ(笑)。
アッチャ:なんて奴だ(笑)! 
ジャン:で、囮を取りに来たミノタウロスを、みんなで襲撃する…と。
GM:なるほど。
レイブン:ところで、ミノタウロスは、いつ頃から、この村の近くにやって来たんじゃ?
GM:今から…三日前です(笑)。
アッチャ:一日一人か(笑)! 
GM:困ったもんだ! 許せませんな! 下位古代語とボディーランゲージを駆使するミノタウロスめ!! では、生け贄は、村人から選び、その人を檻の中に入れて、虎視眈々とミノタウロスを待つ…と? まぁ、その生け贄の役は、ララァさんが、「やっても良い」と言っていますが?
レイブン:もう一つの手としては、変装の技能を持ってる人間が、女に化けて潜り込む、という手もあるな。
アッチャ:そうか! その手があるな! 良いんじゃない?たまには趣向を変えて…。
GM:たまには趣向を変えて、女装する…と(笑)?
ヴォクシー:楽しいと思うよ(笑)。
GM:では、それで良いですね?
アッチャ:良ぉぉし! 変装…(コロコロっ)。
GM:いや、明日の朝で良いです(笑)。(よっぽど、女装がしたいんだなぁ(笑))とりあえず、「今晩は泊まっていって下され」と村人が言っている。
アッチャ:…今晩の生け贄は、大丈夫なの?
GM:「今晩の生け贄は、大丈夫じゃ」と言っている。
レイブン:とりあえず、明日の朝、また一人連れて行け、ということになっているんでしょ?
GM:「多分、そういうことじゃろう」と言っている。
レイブン:多分…?
GM/村人:「ミノタウロスが、正確に、何を言ったか、解らんのじゃ」
アッチャ:ボディーランゲージと下位古代語だったもんなぁ。
GM:では、夜は村人が、「死ぬ前に、食ってけ」などと言って、豪勢な食事を用意してくれます。
ジャン:…死ぬ前に…(笑)。
GM:では、…(コロコロっ)。夜は、野生の動物の襲撃などは、ありませんでした。
アッチャ:ギャオー、ギャオーとか、聞こえるぐらいだよね(笑)。
GM:まぁ、村の周りには、罠を張り巡らせているので。
アッチャ:では、村長宅で、呪歌の《シング》を歌います! ていっ…(コロコロっ)。達成値『12』!
ジャン:抵抗します! ていっ…(コロコロっ)…。『1ゾロ』(笑)。既に30点も稼いでしまった。
アッチャ:景気付けの歌だぁ!
GM:そんなこんなで、夜が更けてゆくっと…。

!【第五章 ララァと共に(四日目、その1)】
GM:翌朝です。
アッチャ:変装しました。
GM:では、Let's go! ってことで。
アッチャ:矢を補充しておいて、良いですか?
GM:矢は、いっぱいあるねぇ。良いですよ。では、少女に化けた、プレイヤーDさんが…(笑)。
プレイヤーD:俺じゃない、俺じゃない(笑)。
レイブン:さすがにそれは、如何なものかと思うよ(笑)。
GM:では、ヅッコロバッシの崖へ行くということで、よろしいですね?
一同:はーい!
GM:では、着きました。(地図を描きながら{ヅッコロバッシの崖図参照})この様な、切り立った崖があります。

ヅッコロバッシの崖図
{{ref_image gake.jpg}}

アッチャ:穴とか、洞窟とか、あるの?
GM:いいえ、ありません。ですが、檻があります。木でできた檻です。で、木製の立て看板がありまして、下位古代語で『ご苦労様です。生け贄は、檻の中にお入れ下さい。byミノ』と書かれております。
マル:かわいいー(笑)! 
アッチャ:…絶対怪しいじゃん、これ(笑)。
GM:何で(笑)?
レイブン:どこが怪しいんじゃ(笑)! こんな字を書く奴は、ミノタウロス以外、考えられん(笑)!
アッチャ:檻の大きさは、どれ位何ですか?
GM:大きさは…2[m]×2[m]位です。
アッチャ:踊れるじゃん(笑)!
レイブン:《ロック》でも、掛けるか? 何かがやってきても、なかなか開けられない。
GM:まぁ、ミノタウロスが開けるかどうかは、はなはだ疑問だがな(笑)。
レイブン:檻ごと担いで持って行っちゃうか、ヨイショッとか言って(笑)。
アッチャ:…みんな、助けてくれるんだよね?
レイブン:もちろん! もちろんだともっ(笑)!!
アッチャ:『非常食その1』とか、言った人だからなぁ(笑)。
レイブン:もちろんだとも!!! 大丈夫じゃ(笑)!!!!
アッチャ:なんか…スッゴイ不安になってきた(笑)。
GM:とりあえず、このガキは、いじっとけ! みたいな?
アッチャ:ガキじゃ無いもーん! 35歳だもーん! 
GM:では、アッチャを檻に放り込んで、他のみんなは、どこかに隠れるのかな?  それとも、何かやる?
レイブン:…とりあえず、アッチャを檻の中に入れておいて、レンジャーの人が足跡を探すっていうのは、どうだろう?
アッチャ:俺じゃねぇか(笑)! では、入る前に、探してみる?
レイブン:そうだ。もう三日前からミノタウロスが、歩き回っているそうじゃからのう。
アッチャ:おりゃー…(コロコロっ)。『10』!
GM:うーん。ちょっと解らないな。足跡はいっぱいあるけど、詳しくは解らない。
ジャン:じゃあ、隠れましょうかね。
アッチャ:ずーっと隠れてて、見送らないでね。
ジャン:連れて行かれちゃうの? …あっ…それも良いかもしれませんね(笑)。
アッチャ:オォイ(笑)!
レイブン:わし等の仕事は、ここに生け贄を届けることじゃろう(笑)。後のことは、知らん(笑)。
アッチャ:…。
GM:では、まとめます。アッチャは檻に入り、周りの林の適当なところに、アッチャ以外の人は隠れる、と。
レイブン:では、隠れましょうかねぇ。
ジャン:あの…うち等の使命は、ミノタウロスを倒すこと? それとも、生け贄を助けだすこと?
レイブン:いや、生け贄をここに…届けること(笑)。
アッチャ:オィオィ、ちょっと待て!
GM:頼まれたのは、ミノタウロス退治ですよね。
ジャン:ですよね。
GM:ただ、普通、生け贄がいるとして、それを回収してくることは、人として当たり前です。生きていればね。…と、ララァさんが言っている。
ヴォクシー:生きていればね。
ジャン:と言うことは、ここでもし、ミノタウロスを殺してしまっては、ミノタウロスの巣が解らないってことですよね。
レイブン:いや、それは、ここでミノタウロスを退治するのが、一番良いだろうな。その後で、足跡を追跡していけば、解ると思う。ミノタウロスを倒してしまえば、村人達でも、自分達で探すことが出来るしな。
GM:なるほど、ではここで、下位古代語を喋るミノタウロスを倒しちゃうってことですね?
レイブン:うむ、ここでミノタウロスを不意打ちし、速攻で倒してしまおう。
ジャン:なるほどね。じゃあ、そういう方向で行って、後からレンジャー技能で探すっと。
レイブン:もちろん、ミノタウロスじゃない人が来ても、それは…。
マル:殺しちゃえ!
レイブン:…倒す、と(笑)。
GM:はい、では、方針が決まりましたね。では、時間を進めます。今、大体午前9時位だと思って下さい。
アッチャ:暇だー。
GM:30分程経ちました。すると、崖が『ガチャっ』と開きました。
レイブン:開いたよー。
アッチャ:出てって良いですか?
GM:もちろん。
アッチャ:見ます…えっ!? 開くって? どういうこと?
ヴォクシー:崖が『ガチャっ』と開いたんだよ(笑)。
GM:『ガチャっ』と開きました。表が岩肌、裏鉄板みたいな扉です。
レイブン:『ゴゴゴっ』て開きながら、中から巨大ロボットが『グィーン』っと出現するんだよ、バーニア吹かしながら(笑)。
マル:かっこいい(笑)。
アッチャ:いや、格好良く無いから! みんな、助けるんだよ(笑)!
レイブン:あーあ、巨大ロボットじゃ、もう助けらんねーや(笑)!
GM:そうしますと、額に下位古代語で『騒ぐな』と書かれている、スケルトンウォーリアーが出てきます(笑)。
レイブン:なんだそりゃ(笑)。下位古代語読めないだろ?
アッチャ:うん、読めない(笑)。読めないから騒いでやる! 「ミノじゃないぞー、ミノじゃないぞー! 骨だぞー!」
GM:騒ぐのね? みんなは、見てるの?
レイブン:うん、見てる(笑)。呆気に取られて見てる。
アッチャ:ひっ、酷い(笑)。
GM:そうすると、スケルトンウォーリアーは、檻を開けて、君を鷲掴みにしようとする。
マル:キャー(笑)。
アッチャ:とりあえず、避ける。
レイブン:《ロック》でも、掛けちゃおうかなー? お互いが仲良くなる為に(笑)。
アッチャ:そういえば、《ロック》掛けるっていう話が、どこかに流れていましたよね?
レイブン:うん。流した(笑)。
GM:では、回避して下さい。攻撃点『12』。
アッチャ:ていっ…(コロコロっ)、かわした。
GM:次のターンね、攻撃っ、『12』。…いつまでやらせるんですか? みなさん。
レイブン:避けている姿を確認しつつ、入り口の様子を伺おう。何かいる?
GM:他には特に、いません。
アッチャ:おれ、[パリィ]してるから、『3』以下振らないと、捕まらないから。
レイブン:俺は、スケルトンウォーリアーを、知ってるんだよな?
GM:当然。あ、知名度チェック! 『14』以上の人、又は、ソーサラーは、必ず知ってます。
一同:(コロコロっ)…。
GM:(みんなの結果を見て)では、レイブンだけ、知ってます。
レイブン:うむ。では、奴は知覚が『疑似』だから、暗闇では、見えないな?
GM:…知覚『疑似』って、何?
レイブン:とりあえず、目玉が無いけど、目玉で見てるのと、同じ行動を取るから、暗闇だと、目が見えなくなるんだよな、確か。知覚が『魔法』だったら、暗闇は、関係無いけど。
GM:ぬあっ…、そうなの?
レイブン:書いてあるよ。
GM:ほ…本当だ。…幻覚も感じる…。《ダークネス》は、幻覚か? …えぇーっ! 魔法生物って、暗闇だと、見えないのぉー?
レイブン:『闇視』って書いてあれば、見えるけど。
GM:そうだよなぁ。
レイブン:疑似知覚でも、『一部が欠落していたり、特殊な感覚を備えている、場合があります。』と書いてあるが…。
GM:それは、レアなんでしょ?
レイブン:うん。レア。特に書いてない場合は、特別な感覚を有していないと、判断できるかと…。
GM:…つまんなくない? 何か…(笑)。俺的にさぁッ(笑)!
ジャン:その感性は理解できる。確かに(笑)。
アッチャ:このスケルトンウォーリアーが、どうなのかは、GMさんの気分次第では?
GM:そんなにレアじゃないもん、これ(笑)。普通のスケルトンウォーリアーだもん。…何だよ、それ。番兵にならないじゃんっ! 犬の方が、役に立つじゃん!
レイブン:いや、犬は死んじゃうから(笑)。
ジャン:で、何かするんですか?
レイブン:ん?

>>>打ち合わせ中>>>

レイブン:では、アッチャに、「今からダークネスを掛けるから、出口を覚えておけよ!」と言ってから、《ダークネス》を掛けてスケルトンウォーリアーを混乱させて、その間に、入り口へ入る。
アッチャ:では、出口と入り口を覚える。
GM:では、シーフ技能の『記憶術』で、目標値『12』、それ未満ですと、迷います(笑)。
レイブン:迷え(笑)!
アッチャ:おりゃー! …(コロコロっ)、オッケーオッケー(笑)!
レイブン:つまんねぇーなぁ(笑)!
GM:まったくだよなぁ! 許せねぇよ! グラスランナーにあるまじき行為だ(笑)!
アッチャ:こいつら…。
レイブン:スケルトンウォーリアーは、どうしてる?
GM:暗くなったので、オロオロしてる。
レイブン:あれは放っておこうぜ。あれは、えらい硬くて、相手にすると大変なんだよ(笑)。
ヴォクシー:はーい。
レイブン:では、「みんな、奥へ突っ込め!」と言って、突っ込む。そして、ドアを閉める。そして、《ロック》を掛ける。キーワードは、『アニョハセマー』じゃ。(コロコロっ)…達成値『10』。
GM:…ぬぅ…。その奥に、また扉があります。
レイブン:では、一番筋力がある私が開けよう。
GM:あんたが、一番力があるのか!
ヴォクシー:あと『1』で、ボーナスが+3になったのに…。
GM:ドアを開けますと、光が入ってきます。
レイブン:お、明るいじゃん。

!【終章 ララァと共に(四日目、その2)】
GM:(図を書きながら{ヅッコロバッシ遺跡内部図参照})部屋は、こんな感じです。中央に、光る物体がありますね。天井から、管が下りていて、大きさ60[cm]位の半透明のカプセルが九つあり、中に、光り輝く赤黒い気体の様な物が、渦を巻いています。

ヅッコロバッシ遺跡内部図
※クリックすると拡大します
{{ref_image rmap.jpg}}

レイブン:何じゃこりゃ。…ちなみに、今日、ララァさんは、何でも知ってる魔法を使った?
GM:いいえ。《インスピレーション》は、まだ使っていません。
レイブン:では、ララァさんに、「これは何ですか?」と聞きます。
GM/ララァ:「いいえ、わかりません」
レイブン:《インスピレーション》使った?
GM:いいえ、使っていません。
レイブン:使った方が、良いと思いますよ、ララァさん。
GM:使いたくねーなぁ(笑)。強力過ぎるんだよね、あの呪文。…あの呪文は、詳しく知らなくても、良いんだよね?
レイブン:知名度ギリギリだと、思うから。そんなものだろうな。
GM:では、ララァさんが、「ひょっとして、封印された『ヒュドラの魂』!?」と言います。
一同:どよどよ(どよめいてる。)
GM:知名度チェック! 知名度『13』。
一同:…(コロコロっ)。
アッチャ:『6ゾロ』! 僕は何でも知っているー。
レイブン:実は、家が代々ヒュドラ使いだったんだ(笑)。
GM:えー、ヒュドラとは、九本指…じゃない(笑)。九本首の大蛇ですな。
レイブン:ヤ○ザだ(笑)。
GM:やめろ! リアル過ぎる(笑)。
アッチャ:カットカット(笑)!
GM:体長10[m]の恐るべき大蛇です。
マル:ほーう。
レイブン:ここから、それが生まれてくるのか?
GM/ララァ:「詳しくは解りません。昔、何かで読んだ記憶があります」
レイブン:うーん。ヒュドラと関係しているのかのう。まぁ確かに、九つあるからのう。ここから多分、生まれてくるのじゃろう。
GM:そうかも、しれないですね。
レイブン:では、その正面の扉を、誰か開けてみぃ。
アッチャ:この魂のそばまで寄っても、何も起こりませんね?
GM:うん。赤黒い何かが、対流している。
アッチャ:では、正面の扉を調べます。
GM:あっ、あとね、この部屋に入った時に気付くのですが、まず、スケルトンウォーリアーの、入り口を叩く音が、聞こえるのと、『トン…トン…トン…』という、リズミカルな音が、微かに聞こえる。
アッチャ:どこの方から?
GM:上から。
レイブン:天井に扉がある訳では、ないよね?
GM:ええ、無いです。
アッチャ:では、正面の扉を開けます。罠チェック!
GM:罠は無いような気がする。鍵も掛かっていない。
アッチャ:では、開けます。あ、あと、足跡を調べます。
GM:色々と足跡があります。では、レンジャー+知力で。
アッチャ:…(コロコロっ)。『9』。
GM:解んない。
アッチャ:どうしてレンジャーが、一人しか居ないのよ! このパーティー。
レイブン:レンジャーは、地味だから(笑)。
GM:名前は格好良いけどな(笑)。
ヴォクシー:その足跡は、どのドアにも、均等についてますか。
GM:正面と出口のドアの周りに、多いですね。あと、向かって右斜め上の扉も、多いです。
アッチャ:骨?
GM:骨じゃないです。
ヴォクシー:じゃあ、正面の扉を『ドカンっ』て開けます。
GM:開きました。ダンジョンに入ると、元気になるんですね(笑)。
ヴォクシー:気のせいです(笑)。
GM:はい。奥には、昇りの階段があります。
アッチャ:足跡は、続いていますか?
GM:続いてます。
アッチャ:では、人が歩いている所に、罠があるとは思えないので、進みます。
レイブン:よし、行くぞ!
ジャン:隊列決めましょう。

一行は、隊列を決め、進む。途中で、《ハードロック》で閉ざされた、無数の扉や、『ケロージョンスライム』(オリジナルモンスターです。)の罠が発動し、その戦闘でヴォクシーの鎧が腐食してしまったり、魔法で破壊されたアイアンゴーレムを見つけたりしながら、パーティーは、最上階の4階へ、到着しました。

GM:では、4階です。
ヴォクシー:扉の向こうに、何も無いと思って、開けちゃいます。
GM:『ドカンっ』と、男らしく?
ヴォクシー:うん。
GM:そうすると、リズミカルな音が、ブワっと広がります。正三角形の部屋で、魔方陣があり、真ん中に、変なのが居て、頂点に女性3人、周りに、太鼓を叩いている男達が4人いる。で、男達は、『Don Doko Don! Don Doko Don! Don Doko Don! 、ハァッ!』とやっている(笑)。
アッチャ:えっ、この男達が、『Don Doko Don! Don Doko Don! Don Doko Don!、ハァッ!』とやっている訳ね?
GM:恥ずかしくない(笑)?
アッチャ:てめぇ(笑)。
GM:知名度チェック! 
マル:『6ゾロ』だ! 
GM:では、解ります。真ん中に居るのは、レッサーデーモンの『グルネル』です。彼は、古代語魔法5レベルと、暗黒魔法3レベルの使い手です、フッフッフ。で、彼の頭上に、巨大なマナの集積場があり、リズムと共に脈動しながら、大きくなっていたのですが…あ、これは、解らないのかな…。ヴォクシーが、『ドカンっ』と開けてしまったので、それと同時に、グルネルは、『ビクッ』と動いてしまい、精神集中が乱れたため、そのマナが、霧散してしまいました。
レイブン:あーあ、可愛そうに(笑)。
マル:やったー(笑)。
GM:そうすると、このグルネルが、「あーーー! せっかくマナを集めたのにぃぃぃ!」。
レイブン:親切なグルネルじゃのう。わざわざ教えてくれるとは(笑)。では、下位古代語で、「貴様の悪巧みなど、とうにお見通しじゃ!」と言ってやろう。
GM:すると、グルネルは、怒りに燃えた眼で、「なにしやがんだ、チクショー! 偉大なる『ヨコシマーダ』様の邪魔をして、ただで済むと思うなよ! てめぇら、皆殺しにしてやるぅぅぅ!」と叫びます。
マル:ヨコシマーダ(笑)。
アッチャ:その女3人は、怯えている感じなの?
GM:そうですね。で、グルネルは、左手に持ったシミターを構えます。…これは、一目で解りますが、魔剣です。
ヴォクシー:いいなぁー。
レイブン:お前ら、“負けん”なよっ!
GM:…。では、戦闘開始!
アッチャ:男達は、どんな感じ?
GM:男達も怯えています。「あ、助けに来た!?」とか、言ってる。
アッチャ:なるほどね! じゃあ、良く見たら、自警団の人だと、解るわけ?
ジャン:顔は知らないでしょ?
アッチャ:まぁ、そうだけどさ。
GM:なんとなく、ハンターっぽい顔(笑)。
ジャン:それは、どういう顔なの(笑)?
GM:その人が、一昼夜ずーーっと、太鼓を叩かされて、憔悴しているような感じ(笑)。
アッチャ:なるほどねー(笑)。無理矢理って感じですか?
GM:そんな感じです。
ジャン:さあ、戦闘だー!

<1ターン目の行動宣言>
・マルは、「グルネルの魔法を掛ける回数を減らす為に、できるだけ精神点を削るべきだ。」と主張したレイブンの助言を受けて、精霊魔法《シェード》を、ダメージを拡大して掛け、そして気絶。
・ジャン、ヴォクシーは、接近攻撃。
・レイブンは、ジャンとヴォクシーに《エンチャントウェポン》。
・アッチャは、行動順を遅らせて、呪歌《シング》を歌う。
・ララァも行動順を遅らせて、《キュアーウーンズ》を唱える。
・グルネルは、ヴォクシーに攻撃。

GM:では、マルさん、どうぞ。
マル:はーい。…(コロコロっ)。達成値『9』です。
GM:抵抗しました。
マル:えーと…(コロコロっ)。7発と…。
GM:…(黙って、グルネルのフィギュアを倒す)。
マル:やったー! 倒したー(笑)!
レイブン:倒したのかよ(笑)!
全員:パチパチ(拍手)。
レイブン:早ぇーよ(笑)。
ジャン:やる気満々だったのに(笑)。
GM:魔法の儀式の直後だったので、グルネルの精神点は1点しか残っていなかったんだよ。いやー、やっぱ、鋭いねぇー(笑)。
レイブン:いやいや(照れ笑い)。
ヴォクシー:こいつは、生かしておきます?
レイブン:いやいや、生かしておかないと。こいつに、スケルトンウォーリアーを解除して貰わないと、俺達、大変困る(笑)。しっかし、このロープで、グルグル巻きにするだけで、大丈夫かなぁ?
アッチャ:一瞬で、引きちぎりそうだもんね。
レイブン:うーむ…。
マル:皆で斬りつけて、弱らせて…。
レイブン:削っとく?
ヴォクシー:ララァは何か良い物、持って無いの?
GM:うーん…。良い物ねぇ…?
アッチャ:例の魔剣は、持って帰るんでしょ?
レイブン:あ、魔剣は、取り上げておかんとな。
GM:いいえ、取り上げられない。
レイブン:あぁ、こいつの手の一部か。じゃあ、手首ごと、ちょん切っちゃえ!
GM:では、バシュっと言って、斬りました。
レイブン:スケルトンウォーリアーをどうする?
GM:今、魔剣が、床に転がっています。見れば解るけど、ミスリル銀だ!
ヴォクシー:あ、欲しい!
レイブン:あれ? こいつの手の一部じゃないの?
GM:違います。こいつが持ってる魔剣です。
レイブン:あぁ、手首をちょん切ったら、離れたわけね? じゃあ、誰か、触って呪われろ(笑)!
ヴォクシー:え!? 呪いなの?
アッチャ:呪いだろう。
GM:…強いのになぁ…。オッと、これは失言。…ていうか、呪われるぐらい、良いじゃんよぉー(笑)。
ジャン:まず、《トランスファー》で、マルさんを起こします。
マル:あっ、忘れてた(笑)。
GM:では、皆さんが、グルネルの手首などを切り刻んで、遊んでいると(笑)、囚われていた村人達が、「有難う御座いましたー」と言ってきます。
レイブン:お前さん達が、ソヴァクエ村のハンターさん達かい?
GM/村人:「そうですだ」
アッチャ:ミノタウロスは、どこ?
GM/村人:「へぇ、あの悪魔が、ミノタウロスに変身してましただ」
レイブン:なるほど。では、この人たちと共に、ここから出るとして、スケルトンウォーリアーをどうするかだなぁ。グルネルを起こすか…。
GM:グルネルは、手首を切り落とされて、体液が流れまくったため、死にました。
アッチャ:スケルトンウォーリアーは、どうなるの?
レイブン:放っておけば、いつまでも、あそこに居続ける(笑)。
アッチャ:つまり、アタクシを、一生追い続けると(笑)?
レイブン:うむ(笑)。
アッチャ:つまり…、アタクシが、一生追い続けられると(笑)?
GM:それで良いんじゃないですか(笑)?
ジャン:それが、今回のオチですか(笑)?
アッチャ:ちなみに、女装を解くと、どうなるんだろう?
GM:今まで、女装して、戦っていたのね(笑)?
アッチャ:‥‥‥。そういうことみたい(笑)。
全員:(笑)
レイブン:まったく、気付かなかったのう(笑)。
ジャン:最低の終わり方ですね(笑)。
ヴォクシー:アッチャの趣味だから(笑)。
マル:変態さんだー(笑)!
アッチャ:‥‥‥。
GM:そんな35歳の、うららかな、春の日の出来事であった…。

<山桜会SWリプレイ タイトル“悲しき中年哀歌”完>