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ロードス島戦記

[ゲーム紹介]

ロードス島戦記    

ロードスという名の島がある。アレクラスト大陸の南に浮かぶ辺境の島だ。
大陸の住人の中には「呪われた島」と呼ぶ者もいる。混沌の領域が数多くあるがゆえに。妖魔や魔獣など忌まわしい生き物が数多く住むがゆえに。そして、破壊の女神として知られる一柱の女神の骸がこの地に眠っているとの伝説が残されているがゆえに。
(ロードス島戦記5巻第1章冒頭より抜粋)
 

ロードス島戦記コンパニオン

左:ベーシックルール 中:エキスパートルール 右:ワールドガイド

ジャンル:ファンタジー

発行年:1989年

発行:角川書店

価格:980円

版型:ブック

使用ダイス:D4、D6、D8、D10

デザイン:グループSNE

ゲームの紹介

 架空の世界フォーセリアに存在するロードス島を舞台にしたファンタジーTRPG。
 
 「神話の時代」は、光神陣営と暗黒神陣営で戦いが起こり、両陣営が相打ち肉体を失い精神だけの状態になることで終焉を迎えた。その神々の戦いのひとつマーファとカーディスの戦いの結果、北の大陸(アレクラスト)から切り離され島となったのがロードス島である。

 神々の戦争終焉後、フォーセリアは荒廃した大地だけが残り暗黒の時代がしばらく続くが、そんな時代のなか知恵をもって頭角を表した種族が北の大陸に古代王国を築く。古代王国は魔法王国カストゥールへとなり、その支配地域はフォーセリア全土に広がりロードス島にも及んだ。魔法力を駆使してフォーセリアを支配していた時代を「魔法の時代」と呼ぶ。

 魔法王国の衰退すると、それに乗じ、当時、魔法を使えず蛮族とさげすまれた人々達の剣の力によって新たな国が乱立しはじめ、同時に、魔法王国も完全に滅ぼされてしまいます。この後の時代は「剣の時代」と呼ばれ、強国が弱国を併合を繰り返されたいくつかの国に落ち着いていきます。現在は、剣の時代であるとされていますが、魔法を使える人間もわずかながらに存在し、魔法を使えない人間から恐れられ、また魔法を使える人間は魔法を使えない人間からの迫害を恐れながら、お互いに恐怖心を内包しながらも、共存状態を保持しています。


システム概要

 種族を選択しダイスで決定した能力値に修正を加え、技能値を決定、さらにクラス(職業)を選択することで、技能値に修正を加え技能判定値などが決定するクラス制。判定はD%(判定地以下で成功)というもの。

種族
人間の他、エルフ、ハーフエルフ、ドワーフ、があり、それぞれの種族ごとに特徴が定められ、クラス(職業)選択に制限があったり、能力値(筋、耐久、敏捷、知、魅力、集中)に修正を受けます。
クラス
ウォリアー(戦士)、プリース(神官)、スカウト(義賊)、ナイト(騎士)、シャーマン(精霊使い)、ソーサラー(魔法使い)、ウィザード(精霊使い&魔法使い)があり、クラスに応じてスキル(技能判定値:戦闘、防御、魔法、盗賊など)に修正が加わります。また、武器、防具の装備制限もクラスによって決まります。
行動判定
10面ダイスを2個振って求める%ロールで、技能値以下がでれば成功とする以下ロールなので初心者にもわかりやすいと思います。
集中力
このゲームの1番の特徴ともいえる判定で、別名「根性」とも呼ばれます。重要局面に立たされたときに「火事場の馬鹿力」を発揮できるかどうかをルール化してあります。ゲーム世界の時間単位で1日レベル回までという制限つきですが、ここ1番の場面で大成功が欲しいときに集中力判定を宣言し成功した後、技能判定に成功すれば大成功扱いになったり、失敗してはいけない場面で失敗してしまったときに集中力判定に成功すれば、失敗を成功にリカバーできます。


雑感

 90年当時、TRPGブームを起こした立役者と言うべきシステムです。かくいう私もソードワールドの前にはこっちを長く遊んでました。
 ただ、今改めて見直してみると色々荒も目立ちます。一般装備のリストが上級ルール3にならないと載ってないとか…。
 それでも当時は何の疑問もなく(レーティング表に馴染めなかったこともあり)楽しく遊んでいました。多面体ダイスをあれこれ転がす楽しさ、クラス制(戦士、盗賊などの職業で何が出来るかが決まるシステム)によるイメージしやすいシステム…。
 今このルールを入手するには古本屋かネットオークションになるでしょうからわざわざ探してまでして手に入れる価値があるかどうかは疑問ですが、入門用のゲームとしてはなかなか良いものだったのではないかな、と思います。 (この文章のみ by山哲

ロードス島RPGベーシック / エキスパート

左:ベーシックルール 右:エキスパートルール

ジャンル:ファンタジー

発行年:1995/09/01 / 1996/06/01

発行:角川書店

価格:680円/720円

版型:文庫(角川スニーカー・G文庫)

使用ダイス:D4、D6、D8、D10

デザイン:高山浩とグループSNE(原作:安田均、水野良)

概要

 コンパニオンを発展させたルールブック。クラス、能力値、技能値の名称などさまざまな変更がある。新要素として経験点とは別に技能特技ポイントが創設されている。このポイントを活用して各技能に分類される項目の中から得意技能(戦士なら得意武器など)を設定できる。
 エキスパートルールは、上級レベルに達したキャラを扱うことが前提だが、上級クラスへの転職ルール、集団戦闘ルールなども掲載されている。


富士見書房からソードワールドRPGのルールでロードス島を舞台にした冒険ができるよう、『ソードワールドRPGロードス島ワールドガイド』が発行されてます。


 ロードス島の世界観を詳しく知りたい場合には、ネットで検索はもちろんですが、小説、アニメなどを見ていただくほうが良いように思います。また、このルールブックはブックオフなどの古本屋かネットで入手できると思います。


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